パッキングについて

まだビザが届いていないけど、パッキングし始めた。
日本に来た日から、密かにこの日を待っていた。私は日本を離れるため日本に来て、また日本に帰るため日本を出る。持ち物を最小限にして、捨てまくって、この日を待っていた。だがまだまだパッキングに丸一日をかける(終わってない)。

パッキングをして、自然にこれまでの人生を振り返ってしまう。あの物を買った・貰った・壊した・捨てられなかったあの時の相手や気持ち、時には BGM も思い出す。パッキングは、人生の段取りだ。

私の人生は、常に移動して、移動する度にはパッキングする。高校時代は寮生活で、年に一回部屋を変えるっていう不思議なシステムがあって、また学期末にはすべての荷物を持って帰らないといけなかった。非常に多くて重い本を移動するお祭りが、あの三千人も住んでる公立高校に年に二回開催してある。
日本に来た時は、预かりのスーツケース 2 つと、手荷物のスーツケース 1 つと、バックパックを持って来た。寮の契約が終わって引越しした時は業者さんにお願いして、軽トラックで移動。年に一回帰省する。途中友人が海外から来て、一年間一緒に住んでて、海外に帰る時にも手伝った。移動し続ける四年である。
友人に聞くと、スーツケースのパッキングはしたことないらしい。そりゃそうだ。海外に引越ししない限り、デカイスーツケースを使う機会がないと思う。私のように更に他の国に行くのは、日本人にとっては非常に大変かと思う。
だが、私には移動して、パッキングする。帰れないホームランドを持つ人の運命である。